クチンの新しい文化スポット:ブルック造船所博物館を訪ねる
近年、サラワク州では歴史と現代文化が融合した魅力的な観光スポットが増えています。その代表例のひとつが、2026年4月に正式オープンした。ブルック造船所博物館(Brooke Dockyard Industrial Heritage Museumです。この博物館では、サラワクの海運と産業発展の歴史を身近に感じることができます。
100年以上にわたる産業の歴史
博物館は、美しいクチン・ウォーターフロント沿いの歴史的な場所に位置しています。この造船所は1908年に設立され、1912年にホワイト・ラジャ時代に開業しました。
サラワク最古級の造船所として知られ、当初はブルック政権の公船や蒸気船、商船の整備・修理を担っていました。その後、船舶修理だけでなく、エンジニアリング事業や石油・ガス産業向けの支援業務にも拡大しました。また、クチン初の本格的な工業施設として、サラワクの経済発展に大きく貢献しました。
現在では、かつての造船所が世界水準の産業遺産施設へと生まれ変わっています。修復された館内では、当時の鉄骨構造や大型ガントリークレーンが保存されており、近代的なガラス張りの歩道と調和したインダストリアルな雰囲気を楽しむことができます。週末の散策にも最適なスポットです。

HHY Zahora に乗船し、ホワイト・ラジャ時代の川の旅を体験
このブルック造船所博物館は、単なる歴史資料の展示にとどまらず、体験型の施設として設計されています。
最大の見どころは、HHY Zahora(ザホラ号)の実物大レプリカです。この船はブルック政権時代に使用された公船で、広大なサラワクの河川網を移動し、遠隔地のコミュニティと行政を結ぶ重要な役割を果たしていました。
また、館内では以下の展示も楽しめます。
修復されたドライドック
歴史的な船台や大規模な造船設備を間近で見学できる貴重な機会です。
没入型ギャラリー
20世紀初頭に使用されていた溶接機器、工具、設計図などの貴重な資料が展示されています。
ウォーターフロント拡張エリア
博物館はクチン・ウォーターフロントと一体化しており、美しく整備された遊歩道や展望デッキから川の景色を楽しむことができます。
テクノロジーで歴史を体感
「Through Time」と呼ばれる没入型デジタル展示では、川沿いの小さな集落だったクチンが、現在の近代都市へと発展していく過程を体験できます。
歴史写真や地図、記録資料がマルチメディア技術と組み合わされており、異なる時代を比較しながら都市の成長を理解することができます。歴史が単なる年表ではなく、鮮やかで記憶に残る体験としてよみがえります。
もうひとつの注目展示が「Men of Steel(鋼鉄の男たち)」です。
写真や口述記録、歴史資料を通じて、造船所を支えた労働者たちの物語を紹介しています。何世代にもわたる造船工、技術者、エンジニアたちの努力と職人技が、サラワクの産業発展を支えてきたことを知ることができます。
見学情報
開館時間
月曜日~金曜日:午前9時~午後4時45分
土曜日・日曜日・祝日:午前9時30分~午後4時30分※一部祝日は休館
服装
スマートカジュアルまたは控えめな服装がおすすめです。
入館料
無料
多くの来館者は、サラワクの産業史が想像以上に豊かであることに驚きます。そして、なぜクチンが川沿いの小さな集落から今日の近代都市へと発展したのかを、より深く理解することができるでしょう。




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